バウムクーヘンレコーズ  渦を巻く徒然なる日々の記述 

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04.9.15(くもり)
お仕事中のユミコさん。お店、‘Terre Sauvage’はパリの中でもすごくセンスのいいお花屋さんだと思う。

ポム・ダムール(愛のりんご)というカワイイ名前の鉢植えをお買い上げのカワイイ坊や。ラッピングは私がしてあげました。★

本日、ユミコさんのお花屋さんが大忙しの日にて手伝いを頼まれ、助っ人にゆく。ユダヤ教のお正月(今頃なのねー)で、白い花が沢山売れるのだという。私は店の掃除とか、お客さんの会計、コンポジションの土台作りなどを手伝う。ユミコさんは小さいのに大変パワフル。お花屋さんの仕事は体力勝負だなあと横でしみじみ思う。普段1人でこもって仕事しているので、たまにこうゆう接客などをやると楽しいなあ。私は1日だけなんで気楽に楽しいなんて言ってられるが、これが毎日だったらホントに大変なんだろうな。お花が快調に売れて、ひと段落ついたころ、ソニア・リキエルをパワフルにした感じの個性的なマダムがかわいい坊やとやってきた。マダムが注文する間、私が坊やの子守をすることに。坊やは「みてみて、これはトマトに似ているねえ」とか「なんてこのお花は小さくてかわいいんだろねー」なんて心が洗われるようなコメントを連呼して、かわいくってクラクラ。そして、ポム・ダムールという緑とオレンジの小さな丸い実がついたちっちゃい鉢植えを指差して「これ、ひとつくださいな。」と言うのでマダムに「あのうー。坊やがこれもって。」と差し出すと「まあ、モナムール(と彼女は坊やを呼んでいた。‘私のいとしい人’)ちゃんとお水やお日様の光をあげてお世話できるの?」マダム。ああ、このマダム、見た目ソニアだけどちゃんといい教育してるわ。子供を見ると、やっぱりちゃんと育てられているかどうかわかるものだなあ。素敵なマダムとカワイイぼくちんを見送ってバイト終了。子供欲しい熱がまた高まりそうだな。夜、友達のみなこちゃんが遊びに来る。彼女はルーブル美術館付属学校とソルボンヌの大学院で西洋美術史を専攻している優秀な女の子であります。が、キャラがぼへぼへしていて味がある。ワインを飲んで近況など語る。今日の晩餐は豚のしょうが焼き、ジロール茸の炊き込みご飯。

04.9.14(くもり)
おっ、兄貴。給油ですかい?パパぶりも板についてきたハッピーマン・ラズー。

‘Achille Gajo Trio’ジャズはやっぱりいいなあ〜!

結局寝たのが朝の7時で昼過ぎ1時に起床。夕べまとめた領収書やその他の書類を日本に発送しに郵便局へ行く。今日も寒いー。夕方、去年(あれ、いつだったっけ?)だかおととし落ちたキッチンの天井を直す会社のおじさんがやってきて、壁の水分量などをなにやら計測器で測ってゆく。壁を張り替えるときって、湿度が低くて壁が乾いてないとダメらしい…ともう何度測りにきただろう。私的にはキッチンの天井がなくとも別に何も困らないし、逆に工事でキッチンが何日も使えなくなったり部屋が真っ白けになるだろうことを考えたら「もう、別にいいよー。めんどくさい。」なのである。おじさんがやってきて、壁をグサと刺して測り、「壁、ダメ。トイレ貸して。」と用を足してすぐさま帰った後で、2Fのフロランスが「どうだった?」と心配げにやってきたので「ダメっつってたよ。」と言ったらさすがに「また!?」と不機嫌になって帰ってった。フロは大家さん側だからな。今回の天井修理を保険でまかなうためにもサッサを工事をしてもらわにゃ困るというキモチなのだろう。その後、ラズーのいるモントルイユのアトリエに行く。ここは広い共同オフィスみたいなところで、プログラマー、アーティストなどなどいろいろな個人企業主が家賃を折半している。ラズーの借りている一角は大体15平米で、税金、光熱費、保険込み込みで月210ユーロ。今度、Mac-crewで75平米の新しいアトリエ兼オフィスを借りた。で、近々ラズーはこのオフィスを引き払う予定。なので新しい借主募集しています。興味のある方は→http://www.el-plato.net/l'ocation/ へどうぞー。オフィス内の360度回転写真などわかりやすく載ってます。そして借りたい人は直接サイトからコンタクトのページにてコンタクトしてください。夜の9時すぎ、レ・アールにあるジャズクラブ、Le Sunsideへ行く。今日、ラズーのミュージシャンの友達のライブがある。ここはサイゲンジくんとカチアたちがライブをしたジャズハウスです。‘Achille Gajo Trio’というピアノ、ベース、ドラムの渋〜いジャズトリオ。友達のAchille Gajoはイタリア人だけど、とてもフランス語が達者。そして演奏も素敵でした。とくにベースのジャン・ジャックのプレイは熱いのにクールで最高。夜の12時すぎまで見てたんだけど、ラズーも私も疲れ気味なので途中でおいとま。「週末、絵、描こうぜー。」と約束してビズ。いい1日でした。

04.9.13(くもりのち雨)


おっ、急に寒くなったなあ。風が強くて暗い日。秋がやってくる気配だな。朝方まで原稿の手直しをして入稿後、睡眠。昼に起きて、買出し、雑用などなど。夏、日本に一時帰国していた友達がパリにだんだん戻ってきて電話などがかかってくる。夕方、1時間くらい昼寝をしたらすごくへんてこな夢を見る。私が馬に乗って小さなお堀を越えたりする障害競技をやっている。私の乗っている馬が根性なしで、すぐに「えーん」と泣く。「どうしたの?」と聞くと、「馬夫くんがいないとダメ〜」と言う。「馬夫って誰?」と振り返ると後ろから「ごめんごめん」とかいいながら、二足歩行の別の馬が追いかけてくる。私と馬夫で根性なしの馬のおしりを(お堀に落ちている)後ろから持ち上げてやったりして助けている。…一体、何を暗示している夢なんですか?これ。全国のユング派精神分析家の方々、回答待ってます。夜、France2チャンネルで2001年におきたアメリカの同時多発テロを、実行犯のテログループ側から描いた映画をやっていて、とても興味深く見た。あの日、パイロットとして飛行機に乗り込んだ主人公のジアット・ジャラー青年が、イスラム原理主義(*)に傾倒してゆく過程がこと細かく描かれている。印象的だったのが、彼があのテロの本格的な準備期間に入る前は、酒もたばこも絶ち、言動もガチガチのムスリムだったのが、パイロットとして選ばれ、フロリダのパイロット養成学校で訓練を受けている最中のみ、酒を飲み、彼女と共に残された人生を謳歌している(ように見せかけていただけかもしれないが)シーン。そのとき、本当は何を考えていたのだろう?と思う。私ならば、このまま自分だけのために快楽へ突っ走ってしまいそうだけど、やはり彼の体の中の時限爆弾のスイッチは、すでに入ってしまってたのだろうか。そして、あの朝、彼が仲間と共にジハード(聖戦)へと向かっていく顔は、悟りを開いたようにおだやかだったこと。この映画がどこまで真実を描いているのかはわからないけれど、かなり、事実をフラットに描いていたように思う。なんだかんだ言ってアメリカ寄りの日本では放映できないものかもしれない。誰が悪いとかいうことよりも、歴史がこうゆう事実を刻んでしまったことのみが猛烈に悲しく、民族愛の深さが悲劇や復讐を呼ぶ人間そのものについて考えずにはいられなかった。その後、溜まっていた経理仕事を黙々とやる。マネージャーのヨケさんと仕事の確認電話。時差って面倒だねー。あっ、と気がつくと朝の6時。

(*)イスラム原理主義は、イスラム的な政治・国家・社会のあり方の実現を目指すイスラム主義運動や、ムスリム(イスラム教徒)の宗教的・政治的な急進主義派、過激派を漠然と指す、非イスラム教徒による呼称である。一般にイスラム原理主義として理解されている運動は、コーラン(クルアーン)の無謬を信じて厳密に字義どおり解釈し、預言者ムハンマドの時代のイスラム共同体を復興させようとするものである。ムスリム自身は、このような運動をイスラム復興運動と呼ぶ例が多く、イスラム研究者も分析概念として用いることは少ない。出典: フリー百科事典『ウィキペディア (Wikipedia) 』より


04.9.12(晴れ)
全面凸凹ミラーコートの「私の夢日記♪」中には殴り書きのコ汚い字とイラストで日々の奇怪な夢がつづられています。いつか本で出したら面白そうなんだけどなー。
朝方寝たのに昼前には起きてしまった。いいんだけど。おなかの調子が戻らないなー。やっぱりガストロンだったのかもしれないな。掃除と洗濯に没頭。締め切り原稿の詰めにかかる。今週は体調を戻して、がしがし行動せねば。プチ病気引きこもりも、それはそれで楽しかったのだが。最近、夢が激しくて自分の笑い声やおののき声でハッと目が覚めることが多い。そして夢を反芻してみると、やっぱり自分が日ごろ気になっていることや弱点がそのまま反映している。それですぐに悩みが乗り越えられるわけじゃないんだけどさ、でも冷静に振り返って「ああ、気にしなくてもいいんだな」なんて、いい方向に向かうきっかけにはなってるみたい。夜の自分が昼の自分をカウンセリング。なんて便利な我が身なんだろう。

04.9.11(晴れ)
これ、「江戸古地図でみる池波正太郎の世界〜鬼平・剣客・梅安の舞台〜」だまされたと思って‘剣客商売’読んでみ。人生のエスプリ、つまってます。★

リゾートパンツの一丁上がり。アフリカ布地はやっぱり大好きな素材だなー。
日本からの仕事電話で起きる。話している途中で、今日が日曜ではなく土曜日だと気づき、驚愕。雨戸を開けると向かいのスーパーがやっているではないの。ホントだ…土曜だよ、今日。人生を1日分もうけた気分に。こんな勘違いも悪くないな、ふふ。(馬鹿)熱は下がったけど、おなかはまだダメ。パンを食べ、薬を飲み、家でできる仕事をしておとなしくすごす。池波正太郎の‘剣客商売’面白すぎる。気がつけば、‘池波正太郎’のウェブサイトなんか検索している自分。やだー、どっぷり時代劇ファンじゃないか。そういえば、Oがパリに帰るとき「はい、これ。来年の誕生日プレゼントだから」と言って、池波正太郎の小説に出てくる小料理屋だの田沼意次の屋敷がどこだのを詳細に記した江戸時代の古地図をくれた。こんなのを見ながら小説を読むようになったらおしまいだ…となんとなく思っていたので見て見ぬふりをしていたのだが、気になって広げてみると面白い面白い。「エッ?!田沼の中屋敷ってウチからめちゃ近所じゃん」とかいいながら読み出す始末。こうゆうのは老後の楽しみにとっておくべきものなんじゃないの?なんて思ってたけど、このままではせっかくのパリのアパルトマ〜ンの壁に、この古地図をでかでかと貼ってしまいそうです…。思えば、子供のころ、着物屋であった我が家に務めていたおばあちゃんが大の時代劇ファンで、学校から帰るとそのおばあちゃんと共に、いつも杉良太郎の時代劇を見ていた。‘すきま風’とか今でも歌えるもんな。あの頃から下地はできていたのかもしれない。‘剣客商売’を読破したら‘鬼平犯科帳’に自動スライドするのは目に見えている…。夜、France3チャンネルでアルカイダのルポルタージュ番組をやっていて面白かった。でもまだまだこうゆう番組を見るのは難しくて、聞き取った単語を電子辞書を叩きながら見る。もっと聞き取れたら内容がもっとわかるのにな。夜中すぎ、急に思い立ち、アフリカ布地でリゾートパンツを作る。なかなかよく出来た。服でも料理でも何か作るのはやっぱり好きなんだな。

04.9.10(晴れ)
へたばっている私の代わりに健やかなこのヒトをしばしご覧下さい・・・★
夕べ、帰るなり原稿書きに取り掛かり、朝5時終了。が、なんとも体がだるく変。そしたら熱が出てた。ありゃー。程なくして急転直下の下痢が始まって、腰がふらふらに。Oのガストロンが猛威を振るいだしたのか?って、おなかは別に痛くないのよね。ただの風邪なの?なんなんだよなー。今年はずっと調子よかったのにな。パンを食べて薬飲んで寝る、というのを繰り返す。寒気もしてきて、このくそ暑いのにTシャツ重ね着にボアの靴下を履いたりして。いろいろ仕事面で考えねばならないこともあり、体に引きずられてキモチもどどーんと落ちる。おなかが空いたが、何を食べても面白いように自然に還るので体はいつも空っぽ感で満載。そんな中、お菓子を食べる夢を見る。いろんなお菓子を「これは夢かな?いいや、すごくリアルだからホントに食べているんだ。」などと思いながら食べている。目が覚めて、何か食べたくなって冷蔵庫にある瓶入りプリンを食べた。薬が回ってるのか手が震える。夢うつつで食べるプリンはおいしかった。こうゆうのを‘おめざ’というのかもと初めて思った。花丸マーケットで「今日のおめざは〜♪」というのを見て「ケッ、何がおめざだよ。目覚めたら、すぐに飯と汁を食えばよいのに。」などと思っていた昨日までの私。夜になって熱が下がるが下痢は止まらない。I CAN'T STOP!THE DIARRHEA〜どうしてな〜の♪などと杏里の歌を替えてみるが効くはずもなく。苦し紛れにいきなりパンツの型紙を作り始める。ツライ。寝てればいいのになぜ?!どうして自分というやつはきついときにきついことをするのだろう?そういえば、前に扁桃腺で40℃の熱出したときも、インドの子供奴隷映画を見てベッドでのたうってた。そうだ、これは自分の体に対しての精神の反乱なのだ。レジスタンスなのだーってそんな高尚なはずもなく、虚しい夜は更けてゆく。

04.9.9(晴れ)
今回の展覧会は正確には、アレックスともう1人のアレックス(ややこしい)のコラボレーション。人物画はアレックスで、その周りのマスキングを施した線描きなどをもう1人のアレックスが担当。絶妙です。

ギャラリー内。ワインなどもフリーで振舞われた。

今回の中でダントツかっこよかった作品。‘TURNTABLE’C'est COOL!!★

もうひとりのアレックス作品。今回、アレックスが描いたものを土台にもうひとりのアレックスが和テイストにもっていく手法が多く見られた。これは、なんとエヴァンゲリオンですね。エヴァを戦国武将のヨロイに見立てたオブジェ。ヨロイのようにも、落ち武者の幽霊のようにも見えます。普通、日本のアニメを題材にもってくる人ってもっとオタクだったり、そうじゃないアプローチをしてもオタク臭がつきまといますが、なかなかどうして。やるなあ〜と私は思いました。★
午後、ユミコさんのお花屋さんへ行って、彼女にちょっとインタヴューをする。彼女のことを、新しい記事に書くかもしれなくって。スーパーに買出しに行って、さて仕事するかなと思っていたら、ラズーから電話。明日から、ストラスブール・サンドニのギャラリーでMac-crewのメンバー、アレックスが個展をやるんだけど、今夜はそのヴェルニサージュ(絵画展の一般公開前の特別公開)があるって。久々に全メンバーがそろうことになる。8時ごろ、私も出かける。思ったより規模の大きな展覧会。HipHop界隈の人よりも、アート業界、ファッション業界の人が多い印象。グラフィティーというものの認識度が私が想像しているよりもずっと進んでいることに、ちょっと驚く。この驚いているあたりがまだ素人っつうか、東京人ぽいというか。実はアレックスには1回しか会ったことがない。彼はウチのメンバーだけれども、ソロ活動が最近はメイン。ナイキとのコラボレーションでパレ・ドゥ・トウキョウでも個展をしている。実際、彼の写実的な人物画のレベルの高さはすごい。こんなのどうやってボンブで描くのだろうー。って、一応私もメンバーであるというのが間違ってんじゃないのか?!と時々戸惑います。まあ、人生全般がそうなのだけども、私はいつも自分が何か新しい表現を内側に持っていて自分では気がつかないときに、人からそれを指摘されて、その世界に踏み込む…というのを繰り返してきた。歌を歌ったのもまさにそう。けれど、自覚がほとんどないので、始めてから、迷う・悩む・滞る、をくり返すという有様なの。‘私には確固たる自己表現能力があります!’と胸を張っているけれどチャンスがない人も沢山いるだろう。その真逆の自分にはもう少し、驕り(おごり)とは違う自意識と、創作を進めていく間に生まれる自覚や悩みが同じスピードだったらいいのに、と思う。きっと世の中で、認められるアーティストというのは、自分の中に発芽している感性を若い頃からちゃんと感じられる人なんじゃないかなと思う。まあ、時々飛びぬけた才能でスピードもへったくれもない人も現れますが。(山下清とか、ジャン・ミッシェル・バスキアとか)アレックスのすごい才能にちょっと中てられたかな。ところで、Mac勢ぞろいの予定だったのが、ラズーが仕事でこられなくなり、ゴーコンとリンダがご飯食べに行っちゃい、コンゴとポーズが遅れてくることになって結局ばらんばらん。私も自分の中が満杯になって疲れちゃったんで先においとま。しかし、グラフィティーがなんたるかということが、まるでわかってないということがすごくわかったよ、今日。自分にとってのグラフィティーを粘土みたいに捏ね上げて、ひとつの形として見るためには、描いてみるしかないのだわって思う。描いて、自分の中を眺めるしか。何年かかるのだろうー。想像すると怖い。また新たな深遠なる暗い淵のほとりに、1人来てしまった感じ。

04.9.08(晴れ)
昼間、パリはぱりっと晴れてました。

うーぬぬぬ。とってもまじめに仕事中。
昨日1日、出不精の私にしては非常に沢山の人と会ったので、なんか疲れる。たまに自分の日記を読み返してみるのだが「あー、この人結構毎日くるくる動いてんな。」と思ったりする。ここのところも何かと立て続けだったので、今日は午前中一杯睡眠して…などと思ってたのに早起きしてしまった。それも朝の6時とか。仕方がないので、読書やら洗濯やらをして、昼前にマルシェに買出し。が、土曜日と違って水曜のマルシェは生鮮食品の屋台が少なかった。Oがあさりあさり言うもんだから、またあさりが食べたくなり買いに行ったのに、とうとうあさりを置いている魚屋さんは1軒もなかった。残暑がきついから貝類は腐りやすいのかもねー。ユミコさんのお店で細かい小さな花を一束買う。午後から一気に締め切り原稿に取り掛かる。うんうん言いながら気がつけば丑三つ時。パティシエールのクボタユキちゃんと一緒にやっている‘TOKYO⇔PARISやむやむ書簡’(http://www.bonbon.cc/)に書き込みをする。夏の間忙しくてサボっていた‘やむやむ’に最近、力入れてます。あれやこれややらねばならないことが頭の中で手を繋いで、マイムマイムを踊っているなあ。

04.9.07(晴れ)
おっ、最近日記登場回数ダントツのフレ蔵。引き続き彼女募集中〜。条件はー、フランス語可の地中海沿い生まれってアンタ、ストライクゾーン広いんだかせまいんだか…。

Mac5番目の男…それがイコン顔のゴーコン(左)彼女のリンダとパパ・ラズー。
なんか最近短い睡眠で目が覚めちゃう。ねずみが活動する朝方、ピキの中の自動猫タイマーが働いて行動が活発化する。そして寝ている私のおでこにびたんびたんパンチを入れつつ「遊んでニャー」と起こされるのもひとつ原因。池波正太郎の‘剣客商売’についにはまってしまった。というか、もともとはまるために10巻までパリに買って持ってきたんだけどね。先にOがはまってしまい、「うおおおおおもしれええええ」など横で言われると先に読まれて悔しかったが、Oが日本へ去ってからいそいそと読み始めたら、本当に面白い。日々の楽しみがまたひとつ増えたなあ。お昼、凱旋門の近くにあるオフィス街へ行く。ここで親友のフレ蔵がエグゼクティヴな男として働いている。Oがフレに頼みたい資料を届けがてら、近所のフレおすすめビストロでお昼ご飯。外の席で食べる。空が青くてきれいな日だな。最近、フレがはじめたスポーツヨガの話など聞く。「ちょっと〜〜。カルト教団関係のヨガ教室じゃないでしょうね?」「違うよー。もっとハードでストレッチとかバレエに近い硬派なやつだよー。」だって。フレとは結構なんでも話せる。フランス人にしては神経が細やかで日本人に近い感覚も持っている。通常フランス人の神経の図太さに、日々傷つけられる感覚を分かち合ってみたりして。昼ごはん後、フレは仕事に戻っていった。その後、モントルイユにあるラズーのアトリエに行く。「おー!超久しぶり」とビズビズ。愛娘カッサンドラのビデオや写真を見せまくられる。幸せそうだなあ。新しい展覧会用の絵を描くために2人して画材屋さんへ行く。ここはパリでも1,2を争うキャンバスが安いお店。いろんな素材、大きさがそろっている。そろそろ大きなものも描いてみたいなー。その後、5eme(五番目の)Mac-crewメンバー、映像作家のゴーコンちへ遊びに行く。ゴーコンはトルコ系フランス人。顔はイコンみたい。お酒の会社に勤める彼女のリンダは落ち着いたエキゾチック美人。そしてゴーコンは顔に似合わずワインのスペシャリストでソムリエの学校をリンダ共々出ている。シャトーでの研修会の、昔のお坊さんみたいな格好をしている写真を見たら、まさにキリスト生誕の三賢者にくりそつ。ゴーコンたちにさよならして、ガリエニのMacスタジオへ。ここから歩いて5分のところにオフィスを兼ねた65平米のMacの2番目のスタジオも今年中に借りることになった。ガリエニは大きな作品を描くには最適だけど、居心地的にはいまひとつ。新しいオフィス兼スタジオは、昼寝も料理もできて、何かとみんなで集まってコラボしやすいらしい。今までヴァンセンヌに借りていたオフィスは引き払ってガリエニ周辺に拠点ができそう。楽しみだなあ。夜、セヴル・バビロンに住むゆっこりん宅へお邪魔。夏のピキのお母さんをしてくれたゆっこりんに、御礼のお土産を持ってきた。エッフェル塔とサクレクール寺院が見える、これぞまさに‘パリに住んる’感100パーセントのアパルトマンで、時間の変わり目になるとキラキラするエッフェルを眺めながらビールを飲んだ。

04.9.06(晴れ)
食品庫片付け中ー。無いと思って同じもの買っていたりして。掃除は節約の第一歩ですね。

イデデデ…。腹が痛くて目が覚める。朝の6時。Oのガストロンがうつっている気配がする…。トイレに行って抗生物質を飲む。ヨーグルトだけ食べてしばらく背中のツボなどを押してベッドでのたうってみる。もうしばらく寝ることにしよう。昼前に起きたら通常腹になっていた。薬効いたみたいだな。ようしー今日からバリバリ仕事再開でパリモードに戻すぜ。と、まず掃除。掃除は人生の源。人間の根底に流れる命の川です。今まで友達や自分が日本から運んできた日本食が山のように溜まってしまい、何がどのくらいあるのか不明なほどの量になっている。まずそれを整理。あっ、おせんべいがあるよ、食べちゃおー。あっ、マンゴーグリーンティーがこんなところに。など未知の保存食ワールドが展開。整理整頓がどれほど重要かがここでもまたしみじみと感じられます。割ったカフェオレボウルを地味地味ボンドで復元もした。わりと復元好き。いらないものをガンガン捨てる。その間、久々にラズーと電話。仏語がへたくそになっていることを体感。ガーン…「超ダサいー」と言われる。ホント、超ダサいー…。リケンのわかめスープの数を数えていたら、ゆみこさんとジャン・ミッシェルから電話がくる。ジャン・ミッシェルが私の新曲‘夏の模様’を電話口で「わたぁしのぅ〜♪からだにぃ〜♪」と日本語マネで歌ってるよ。「すげーいい曲で10回も聞いて覚えちゃった。ところで今日はすごい天気いいよ。なんでウチに来ないの?」ってアンタ、約束なんかしてないでしょ。行きたいけども、掃除の後は仕事の山をどうにか登んないといけないし、自分でも仕事仕事言うのは日本人っぽくてやなんだけど、ホントにダメなんだよー。ゆみこさんとしばし話をして切る。気がついたらとっぷり夜。なんとか掃除のめどがつく。が、ホントに掃除だけで1日終わってしまったよ…。夕飯は発掘したトマトピューレ(賞味期限切れ)と冷凍庫で掘り出したナウマン象のようなラム肉の塊でクスクスソースを作る。しばらくは野菜以外買わないぞ!そうして、この食品たちを有効に自分の血と肉に変えるのだ。

04.9.05(晴れ)
Oが台湾から買って来たハエ取り新兵器ラケット。スイッチを押すとビビビと電気が走り、ハエを一撃で感電させます。黒とオレンジのやな感じのグラデーションですが、これは使える!

朝方、なんか喘息ぎみになって気管支拡張剤を飲む。これ飲むと体に力が入らなくなっていやなんだけどな。忙しくて掃除を怠るとすぐこれだよ。Oを朝、たたき起こしてタクシー乗り場まで送る。小兵衛よ、道中気をつけてな。家に戻ってヨーグルトを食べ、しばし気絶。2時間くらい寝てその後、猛烈な勢いで書き物仕事スタート。夜の9時ごろまで続ける。途中、ポテトチップス小袋2個、へーゼルナッツ入りチョコ2かけ、ミントティー、緑茶、1杯ずつ摂取。書き物をしていると、頭の中が今どうなっているのかがわかって面白いことがある。歌詞なんか作る前もそうだけど、私はいつも私の脳が今何を考えているのか半分も認識していないことが多い。言い換えれば、無意識層で考えている部分が多く、それを何かで引っ張り出してきてみて初めて「あー、そう思ってるのね」とわかるのだ。自分が自分のことを一番よく知っているなどというのは間違いで、自分が自分のことを一番よく知るチャンスはあるっていう方が正しい気がします。そうゆう意味で友達へのメールや日記、歌詞制作なんかは自分探りにもってこいかもしれないね。

04.9.04(晴れ)
うにゃ〜〜眠いーと日中はいつでも寝てばかりのピキ子さん。夜中ママの眠りを邪魔しないでっ。

なんやら朝まで仕事をしてPCをかちゃかちゃやっているO。ピキにも散々邪魔をされ、眠りが浅くぼーっとしている土曜。午前中、マルシェに行こうと思ってたのに案の定Oは起きれず私1人Oの指令で「あさりを買って来い」と言われ、買出しに。ところがなかなかあさりがない。どの魚屋さんにもムールとか小粒の貝ばかり。ちなみに仏語であさりは‘Palourde’。ハマグリも同じです。そしてこの季節あさりは高かったー。200gだけ買う。家に戻ってあさり汁とご飯、ノルウェーサーモンを焼いたやつとトマトサラダでお昼。Oは今、池波正太郎の‘剣客商売’にはまりまくっている。それで「おい、おエミ。あさり汁をこさえなさい。」などと主人公の小兵衛と化している。まったく腹の立つ。お昼を食べて、天気がいいので外へ…と思ってたら案の定ピキと2人して昼寝を始めてしまった。ハッ?!私も遊んでいる場合じゃなかったよ。午後一杯、書き物仕事をする。夕方、お花屋のゆみこさんのところに行って、旦那さんのジャン・ミッシェルと話したり買出しをしたりする。ホームセンターのカストラマで洗面所につける陶器の洗面台を買う。一応これ、イタリア製なんだけど2万円もしないの。同じようなもの日本で買おうとして値段を調べたらなんと15万…ゲッ?!なんでこんなに高いの。わけもなく日本はべらぼうになんでも高いような気がする。ゆみこさんが夕飯を食べにきて、しばし憩いの時。トマトとたまねぎのサラダ、ジロール茸のにんにく炒め、日本蕎麦を作る。夜中、洗面台をスーツケースに入れて荷造り。明日、Oは日本に帰る。やっと仕事に集中できるなあ。

04.9.03(晴れ)
初日本食体験のフレ。お疲れさんでした。私は馴染んだ味にお酒が進み、この段階ですでにオヤジ化。うい〜

パリに戻ってようやく一息…入れる暇はない。メールも原稿も溜まりに溜まって、夏のヴァカンスのツケ、ここに極まれり。明日は土曜日なので今日中にやっとかなくちゃいけないことをやる。銀行に行ってお金を下ろし、何度目かもう忘れちゃったカルトブルー(銀行カード)の再申請をする。6月30日にたしか5度目のカルトブルー紛失をやらかした私。夜中にあわててセンターに電話。使用停止と再発行のお願いをする。が、次の日はもう日本に帰らねばならなかった。日本の場合、しかるべきセンターに電話、または1回銀行に申請にゆけば「なぬ?!手続きがされてない?」などということは皆無に近い。前に、下北でバーをやっているル・グランデカールのママ、ユミちゃんにそのことを話たら、なんと昔銀行員だったユミちゃんは「そんなこと日本であったら、菓子折り持って即謝りに行くぐらい大変だよ。」と言ってた。ラデュレのマカロンを大箱にぎっしり詰めた菓子折りを捧げ持って「デゾレ〜デゾレ〜」とヤツラをペコペコさせてみたい!絶対にありえないけど…。心配で東京に戻るなり、銀行の担当者、ムッシュ・マルシャンに直接電話すると「あーマドモワゼル久しぶり。アンタまたカードどうにかしちゃったでしょ?今回はマシンから取り忘れて吸い込まれたみたいよ。こっちに届いているから。これはもう使用停止にしといたから新しい暗証番号が届いたら、また取りにきてね。もうあんまり失くさないでよ!じゃねサリュ。」と手荒く切られた。しかし落としたのではなく、安全な機械吸い込まれが原因とわかり一安心。フランスのキャッシュディスペンサーは安全のため、カードがマシンから戻ってきていつまでも取らないと自動的に吸い込まれる仕組みになってるの。私は明細書に気を取られて、吸い込まれたのさえ気がつかなかったということになる。大丈夫だろうか?私の脳。が、案の定ヴァカンス期間で誰も本気で仕事などしないフランス。再申請が受理された気配は2ヶ月たってもまるでなし。焦ることもなく銀行へ行って「あのうー、再申請…」と窓口で言うと、「あ、アナタのカード戻ってきているわよ。ハイ、これ。」「エッ?!これまだ生きてるの?」「もしも使えなかったらまたきてね。」またきてってアンタ、どうして銀行側がカードが生きてるかどうかも確認できないのさ。ムッシュ・マルシャンはこのカードは殺して新しいのを申請しといたって言っていた。が、そんなの信用できるかい。試しに使ってみよう。とにかくこのカードが使えればそれに越したことはないのだし。そして、使えた。フツーに。5回も失くす私も私ならば、こんないい加減な仕事しかできないフランスの銀行も銀行。まったくお似合いのカップルである。カード問題が一挙に片付いたので、今度は携帯電話の契約書を持ってオペラのSFRへ。契約して最初の2ヶ月は高いプランをすごく安く使えてたのでそれにしてた。3ヶ月目になるとどーんと跳ね上がるので、上がる前に一番安いプランへ変更しに行くの。多分、お客さんが変更を忘れるのを狙ってこうゆうサービスしているような気がする。そして、アボンヌモンと呼ばれる銀行引き落としの月契約はカード式よりも安いけど、落とし穴が。最低でも1年の契約、そしてよりお得な料金を求めるなら2年契約。もし何かで契約を解除したくとも2年分の料金を払わねばならない。そして、大抵なんでも契約解除の3ヶ月前には「やめます」って言わないといけないの。3ヶ月前にやめるかどうかわかるのなんて、なかなかなくないか?この間、日本に帰ったBicaのかおるちゃんも契約解除でいろいろ泣いてたな。日本に帰った後もすったもんだしばらくしていたよ。とにかく契約関係は慎重に慎重にしないと恐ろしいのがフランス。人がいい加減なくせにそうゆう巧妙なずるいことを考えるのは得意なんだから。今日はわりとスムーズにいろんなことが終わってラッキーデー。夕方、Oとフレデリックと私の3人でサンジェルマン・デ・プレにあるお蕎麦やさんの‘円’に行く。実はフレに初うなぎ挑戦をさせたくて野田岩に電話したら、まだヴァカンス休みだったんで、急遽‘円’にした。値段はお目目が飛び出るほど高いけど、ここには本当の和食があるよ。フレはうなぎの押し鮨に目を白黒させて、私はお店で飲む久々の日本酒で酔っ払いました。うい〜。

●チュニジアこぼれ話〜


パーティー後日、Oは初のガストロン(ヨーロッパなど特有のウィルス性胃腸炎。日本には存在しない病気で、日本の胃腸薬ではまるで歯が立ちません。非常に痛く、つらい状態が通常3,4日続きます。)に感染。朝方ホテルでのた打ち回る。本人曰く、「俺、きものの帯がきつすぎて腸が破裂したのかと思ったよ。あんまり痛くて驚いた。」だそう。ちなみに私がフランスでガストロンに罹った際には、電話口で「ほえー?ただの腹痛だろ?寝れば治るよ。」などと言っていた。ある意味ざまあみろ、である。ちなみに感染源を考えると、300人パーティーの誰か…あのつば吐き少年の可能性大。子供は大人よりも罹りやすく、ウィルス保持の可能性が大!!恐るべし!!つば吐き少年。

●ガストロンになったなら〜
旅行などでフランスに来た際に、「妙に腹が痛い。大正漢方胃腸薬が効かない。」などの症状の時にはガストロンの疑いがあります。ちなみに秋から冬にかけてが多い。その場合、医者が処方してくれる抗生物質入りの胃腸薬でなくては歯が立ちませんので、すぐさまお医者さんにかかりましょう。「ジュコワ…プテートル…ガストロン…」などとうめきながら訴えればOK。甘く見るとO氏のように「腸が裂けたかと思う」痛みがやってくるぞ〜〜。きゃー!

04.8.26〜9.2
●チュニジア・スペシャル〜イスラム教結婚パーティーに潜入の巻

今日は一段ときれいだったサナ。親切にしてくれてありがとね。

民族衣装に身を包んだ少年A。このコは今日、割礼の儀式だったんだって。ひとつ大人になったんだねえ。★


●2日目編〜(その2)
何度かアラブ歌謡の歌手が入れ替わって、宴は熱いんだか冷たいんだかわからないままクライマックスに向かっている様子。最初はシャイで私たちを無視していた大人の人たちも「一緒に踊りましょう」とか「写真をとってもいいですか?」など最後は引っ張りだこの大人気。どっちが新郎新婦なんだかわからないほど、いろんな人に写真をせがまれる。そしてなぜかみな一様に、タイの人がやる様に手を合わせてお辞儀をする。間違っているけれど、説明が面倒だから私たちも「ナマステー」と適当に挨拶。こうゆうのが文化的誤解を招くのを知りつつも。ちなみにこの日はもう食事がすでに振舞われた後で、おなかが空いたまま出席してしまった私たちは、アラブ菓子と炭酸飲料でまたもやゲフゲフ状態に。今日のメイン料理はスパゲティーだったって…なぜ?!スパゲティー…。ちなみにチュニジアのスパゲティーは大抵ひどくマズイです。なんでもものすごく加熱処理をするのが好きなお国柄(暑いから食中毒防止のためなんだろうね)なので、麺はアルデンテで!とオーダーしても大抵給食のソフト麺レベルまで茹でられてやってくる。おなかが空いたままで、浴衣でベリーダンスを小1時間ばかり踊り、なんだか猛烈に疲れる。しかし、子供たちは(つば吐き少年以外は)みな素直でかわいく、人々は親切で優しかった。そして…新郎はげっそりと痩せこけ、これから初夜を迎えるのに大丈夫なのだろうか?といらぬ心配をせずにはいられなかったのでした。オサマ曰く「今夜はまず無理だろうね。死ぬよ。」とのこと。右に同じく。豪華に着飾ったオサマお母さんからも「本当によく来てくださいました。」となんども御礼を言われ、浴衣を持ってきてよかったなあと一安心。その後、オサマの車でホテルに送ってもらう。途中、オサマのいとことも合流し、ホテルのテラスで4人だけの別宴をやる。ビールをガンガン飲んで、イタリアに住んでいるいとこの話を聞いて盛り上がる。ちなみにオサマは私たちが泊まっているホテルでよくビールを飲む。異教徒と一緒だと飲酒の罪悪感があまりなくて気が楽なんだろうな。イスラム教徒もなかなか大変なんだなーと思う。気がつけば空が明るくなっていて、「どれ、明日が最終日(結婚週間の)だから、がんばるべー。」とオサマといとこは帰っていった。貴重な結婚パーティーを見せてもらってよかったよ。新郎新婦に幸多きことをアラーの神に祈ります。

04.8.26〜9.2
●チュニジア・スペシャル〜イスラム教結婚パーティーに潜入の巻
ジャジャーン!これが夢の初夜ベッド。なんかーとっても初夜な香りが漂います。★

ここがチュニジア版平安閣。アラブ文字でなんて書いてあるのかまったくわかりませんが、どの国の平安閣も平安閣風なのが面白い!

新郎新婦。新郎がオサマの兄さんです。奥さんは典型的なアラブ美人。これでもかというほど濃厚なお色気に包まれています。★

ほとんど学校の先生と化したエミ。そしてカワイイ子供たち。

こちら冷めたオーディエンス。楽しんでいるのか謎なところは初日と同じ。★

前方のダンシングレディたち。プロのビデオカメラが3台も入ってTVの収録みたい。そしてそれを見守る冷めた人々・・・★

濃い〜歌手が席まできて、アラブ節たっぷりの歌謡曲を疲労してくれました。耳に付くと不思議といい感じなのがアラブ歌謡の怖いところ。

ミュージシャンはこんな感じ。みんなうまいけど、こちらもどこか冷めてます。

つばを吐くのはやめなさいね!カワイイくせに荒業のつば吐き少年。


●2日目編〜(その1)
この日も夜、パーティーが行われる。実は結婚式、と聞いてモスクでの礼拝とかそうゆうのを期待してたの。けれど、それは1週間の結婚式の頭の方にもう終わっているんだとか。それに出るということは、昨日みたいなパーティーにぶっ続け1週間出席するということになるらしい。「それはいくらなんでもきついだろう」ということでオサマの気遣いがあった様子。ちなみにオサマ自身の結婚式の時は、ぜひモスクにも招待してーと頼むと、「エミは女性だから顔と手以外は出しちゃダメだよ。」と言われる。そうかー、そのときはついにあのベールを覆った民族衣装になるんだー。ちょっと楽しみです。さて、今夜はメインのパーティーということで、私とOは日本から持ってきた浴衣を着込んだ。浴衣って一応寝巻きにちかいものなので、いくらなんでも失礼かなあとも思ったが、先週まで気温が45度(!?)あったというチュニジアで、いくら薄衣とはいえ普通のきものを着るのはちょっと身の危険を感じるので、浴衣にしたのだった。夜10時ごろにオサマの友達が迎えに来る。まず、3人で新郎新婦の新居に2人のためのご飯を届けた。その際に、新居を見せてもらった。2階建ての小さな貸家とはいえ、日本だったら4人家族が悠々住める広さ。リビングやベッドルームの家具もすべて新品で(なくてはならないらしい)、いかにも‘新婚’とか‘初夜’なんて言葉が似合いそうなサテンピンクのカバーがかけられたダブルベッドには不釣り合いなコ汚いぬいぐるみが多数置かれている。「これは何?」と聞けば、新婦が子供のころからかわいがっているぬいぐるみを置くという習慣なんだそう。彼らが新婦のよきコンパニオンとなって幸せへと導いてくれるらしい。私が新郎だったらちょっと怖いな。素敵な新居を後にして、チュニス郊外の結婚式場にGO。‘平安閣’みたいな広い会場に300人もの人々が集まっている。きもの姿の私たちは当然注目の的。とくに子供たちに大人気。我先競って私たちの隣に座ろうと争奪戦を繰り広げている。新郎新婦は舞台の上におひなさまのように鎮座している。新婦のドレスにはスワロフスキのようなクリスタル(イミテーションかも)がつけられいて、ゴージャスっつうのはこうゆうことを言うのか!と目からもうろこのクリスタルが落ちそう。その横ではプロのアラブ音楽ミュージシャンたちがアラブ歌謡を歌い奏で、スピーカーのツィーターをばりばり響かせながら爆音で奏でている。その舞台の手前では、夕べのパーティーと同じ光景が。若く美しい女性が中心となって踊りを踊り、その他9割の人々は黙ってそれを凝視している。その温度差が夕べよりもはっきりくっきり見てとれ、会場は異様な雰囲気。その横に謎の東洋人が007でしか見たことがないようなきものを着て、ちんまり座っているものだから異様度は自然とUP。しかし子供たちはそんなことお構いなしで「ねえ、なんていう名前なの?」とか「扇子をちょうだい」などとひっきりなしに擦り寄ってきてカワイイ。カワイイなあと思っていたら、その中の1人、3歳ぐらいの男の子が他の子供につばを吐きかけるというすごい荒業をはじめた。この子、映画‘ニューシネマパラダイス’に出てくるトト少年役のサルヴァトーレ・カシオにそっくり。カワイイんだけどあまりの凄さにだんだんむかついてくる。しかし上のお兄ちゃんはしきりに彼を制するために立ち上がるが、攻撃がすごくて手こずる。

04.8.26〜9.2
●チュニジア・スペシャル〜イスラム教結婚パーティーに潜入の巻


●初日編〜(その2)
私とOはオサマの友達が用意してくれたテーブルでイスラムの名物料理クスクスや、鳥の煮込み、チュニジアンサラダなどを振舞われる。どうも、このご婦人方や殿方はもう先に食事を済ませた様子。ちなみにイスラム教なのでアルコール類は一切出ない。チュニジアはイスラム教圏の中でも戒律に対して緩い国で、なおかつフランス領だったこともあり、基本的にはヨーロッパと同じ感覚で暮らせるところ。女性も結構肌の出た最新式の服を来ているし、仕事もばりばりすれば車も運転する。お酒も金曜以外なら男衆は飲む。けれど、女性はお酒もタバコも一切やらない。なので、女性のいるところでの飲酒は普通しないんだそう。そうゆうわけで、夕方になるとオヤジワールドと化す、地元のカフェの風景が出来上がるというわけ。ユダヤ教とかイスラム教では豚肉を食べてはいけないという戒律もあるが、他のアラブ人の友達ともそんな話をたまにする。お酒、タバコが子供を産む女性の体に悪いとか、豚肉はその昔、衛生管理がまだ現代のようでなかったころ、肉の中にいる菌でおなかを壊す人がたくさんいたからNGにしたんだろうなど、きわめて発想は実用的でシンプル。昔の戒律がそのまま残っているので、どうしても厳しい印象があるだけなんだけど、元は‘おばあちゃんの知恵袋’的な発想でとっても納得できるものなのだ。それでも私はイスラム圏の国に住むのは難しいなあ。異教徒とは言え、やっぱりお酒も好きだしタバコも時々吸うもの。どうしても女性の快楽はごく限られているように見える。さて、食事も終わってコーラで炭酸飲料を沢山振舞われ、げふげふを押さえながら先ほどから続く、女衆の踊りを見ている。相変わらず舞う人、見る人、がくっきり分かれたまま。そこへ、オサマのお母さん(この方もキレイな英語を話す開けたお人)が男衆と新郎の手をひっぱって禁断の?男女入り乱れての踊りへ突入。DJはアラブ歌謡にダブの重いループをあわせたりしてなかなかいいプレイをする。結構東京のクラブでも通用しそうなサウンド。腰の曲がったばあさまが炭を皿に盛ったものを手にささげ持っている。そこへ水か何かが足されると白い煙がモウモウと立ち上る。ドライアイスの演出か?と思ってたら、実はお香なんだって。夏、沢山人が集まるところでモウモウのお香を炊くというのも、昔からの知恵なんだろうな。オサマの彼女、サナを紹介されてしばし歓談。公用語が仏語だからコミュニケーションにはまったく支障なし。一体この宴はいつまで続くのであろう?とちょっと心配になってきたころに、サナが「疲れたから帰るね。また明日」と言って去って行った。え?そんなにあっさり帰ってもいいんだー。じゃあ、私も…と席を立とうとすると、オサマのお母様がすごい勢いでサナたちのカバンをひったくり「まだいいじゃないの!」と帰宅を却下。…やっぱりな…。その後しばらくして帰ることとなり、メディナの大邸宅を後に。こんなような催しが1週間毎晩行われるので、新郎はやせ衰え、結婚式には多大な費用がかかる。今夜だけ見たところだと、心から楽しんでいる人は少ないように見えた。どこの国の結婚式も‘お披露目’とか‘見栄&形式’が先立つものなのかも。明日に期待!

04.8.26〜9.2
●チュニジア・スペシャル〜イスラム教結婚パーティーに潜入の巻
左がオサマ。そしてとなりは彼女のサナ。サナとは今日初めてご対面。アラブ美人であります。★

本日のご馳走。羊肉のクスクスと鳥の煮込みと卵焼きみたいな前菜にサラダ。どれもすごくおいしかった。家で大量に作って振舞われたものだそう。★

女衆だけの謎のディスコ風景。踊っているのは前方付近のみ。見ている人は、ハテ?楽しいのか・・・。★


後ろの方で踊ってたおじいちゃんと孫。子供は軒並みみんな素直でカワイイ。

男衆はみんなシャイ。でも一度仲良くなると死ぬほど親切です。


●初日編〜(その1)
チュニジアは首都チュニス、カルタージュ空港に降り立つといつものように友達オサマが手を振って待っていた。オサマは数年前に知り合ったアラブ人の友達。現在アジル石油という石油会社で働く27歳。ちなみに‘オサマ’はアラビア語で‘ライオン’という意味なんだそうな。うーん。どんなときでもたじろがず、余裕かましているオサマはまさにライオンっぽい。ちなみにライオンのくせに猫が嫌いで、よく私と言い争いになる。「中国人はなんでも食べるんだろ?俺ァ世界中の猫を中国人に食べつくしてもらいたいね!」なんて言いやがるのよ。でもその他は本当によく出来た良い人柄です。さて、到着した日の夜は結婚パーティーのメインの前夜で(つまり明日がメインの日)夜8時ごろにホテルに迎えに行くよーと一度オサマは会場の手配やらなんやらをしに、ばたばたと帰って行った。ちなみにイスラム教の結婚式は全部で丸1週間かかる。(聞いたんだけど複雑すぎて細かいところは忘れてしまった…)大まかに分けると、●モスクでの礼拝と結婚の契約(いわゆる式)●パーティーその1(新郎新婦がそれぞれ分かれて独立して行うもの)●パーティーその2(新郎新婦が2人とも一緒に行うもの)●新郎新婦の家族とごく近しい親類だけの会食、とだいたいこの4つ。ちなみに今夜はパーティーその1の夜で、新郎のオサマの兄さんが主役の、新郎側の「独身貴族最後の夜パーティー」に出ることになる。普段着でいいよーというオサマの言葉を信じて、普段着でもまあまあちゃんとしているやつで出席。ちなみに会場はオサマの実家。アラブ人の友達は結構いるんだけど、おうちに行くのは初めてだなあ。どきどきしながら家に向かう。オサマの実家は、チュニスのムヴェル・メディナという(どう見ても)高級住宅街のひとつ。家も庭もでっかい。ちなみにチュニスでは家を探すときに70平米以下の家を探すのはアパートでも難しいんだそうな。東京とはまるで逆ですねー。オサマは5ヶ国語(アラビア、英、仏、伊、スペイン)を話す国際派ですが、普通イスラムの人はムスリム圏の国からあまり出ない人が多いので、東洋人は珍しいらしく、すんごく注目される。でっかい家のテラスでは男たちがジュースやコーヒーを飲みながらタバコを吸って歓談している。ここでは女性の姿は見えない。でっかい中庭に通されると、今度は女性ばかりの世界。出張クラブと化した庭にはミラーボールが回り、オサマの友達のプロのDJがぎゅるんぎゅるんレコードをかけまくっている。そして、若く美しい女の子がペリーダンスのように腰をくねらせて舞っている。が、それはここにいる女性全体の2割ほどで、ほとんどの女の方々は踊っているのをただじーっと座って見ているだけ。なんだか異様な風景。